あせも専用の薬はたくさんありますが、あせもに効果的な薬とはどのようなものなのでしょうか。
まず、あせもの症状から、どのような治療を行うかを決めることが肝心です。
あせもの薬には、ステロイド軟膏と、ステロイドを使わない非ステロイド薬の2種類があります。
心配の少ないあせもには、ステロイドのような強い薬を使っても目立った効果は期待できません。
一方、悪化したあせもに非ステロイド系の軟膏を塗っても、大きな治療効果は期待できません。
そのため、市販の薬を塗る場合は、かぶれの状態に合ったものを購入するようにしましょう。
かぶれが炎症を起こしている場合は、軟膏を塗る前に患部をよく拭いておくことが大切です。
かぶれ治療薬には、炎症を鎮める抗炎症剤が含まれているものが多いので、炎症が現れたらそのような治療薬を使用しましょう。
かぶれの中でもかゆみが気になる場合は、過度に掻いてしまうとかぶれる可能性があるので、まずはかゆみを抑えることが大切です。
また、後々傷跡が残ってしまうこともあるので注意が必要です。
軽いあせもであれば、市販の軟膏を塗って様子を見ましょう。
このほか、必要に応じて汗を拭き取り、皮膚を冷やしながら快適に過ごすことも大切です。
そうしていてもあせもがよくならない場合は、そのままにせず、早めに皮膚科を受診しましょう。
また、ドラッグストアや薬局では薬剤師も働いているので、質問してみると治療のヒントになることもあります。
アトピー性皮膚炎を患っている人は、皮膚が弱いです。
そのため、これにかぶれが加わると、さらに症状が悪化することがあるので、十分な注意が必要です。
汗をかいたらすぐに拭き取り、1日1回はシャワーを浴びて汗や汚れを落とすなど、日頃から皮膚を清潔に保つことが肝要です。
アトピー性皮膚炎の方は、冬場の保湿はもちろん大切ですが、夏場の汗にも注意が必要です。
アトピー性皮膚炎の方は、肌が乾燥しているので汗をかきにくいと思われがちです。
汗を出す穴が詰まりやすいため、他の人よりも汗をかきやすいと見られているのです。
つまり、夏場はこまめにシャワーを浴びて、かぶれを起こさないようにすることが大切なのです。
それでもかぶれた場合は、まず痒みを抑えるようにしなければなりません。
かゆみに耐えられずに掻いてしまうと、傷口から細菌が侵入して症状が悪化し、トビヒと呼ばれる状態になることがあります。
症状が進行する前に、早めの専門医の受診が必要です。
アトピー性皮膚炎を患っている人は、他の皮膚疾患を患わないように注意しなければなりません。
皮膚が弱くなっているため、かぶれなど他の皮膚病が起こると症状が悪化することがあります。
アトピー性皮膚炎の方は、あせもができないように日頃からスキンケアをすることが大切です。